2005年05月16日

元ブランドマネージャーが広告を批評するブログ

Johnson & Johnson、Coca-Colaでブランドマネージャーを務め
現在はNew York Universityで教鞭を取る傍らマーケティング会社
ThirdWayを経営するDavid Vinjamuri氏が、様々な企業の広告
キャンペーンを批評するブログを開設。

・ThirdWay Advertising Blog

キャンペーンの概要・ターゲット・コミュニケーションチャネル、
キャンペーンの良い点・悪い点などを総合的に評価していて
勉強になります。
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進むTVとインターネットメディアの融合

・MSN in Cross-Media Deal with Mark Burnett/ClickZ Network
・Cross-Media 2.0/ClickZ Network

アメリカではProduct Placement広告とネット広告を
組み合わせたパッケージ広告が人気の兆し。

ポータルサイトMSNが、RealityTV製作会社Mark Burnett Productionsと
新作のTV番組において、番組内のコンテンツと広告に関して提携することを
明らかにした。

新番組は「INXS Rock Star」。これは音楽バンドINXSの
ボーカルを一般からのオーディション形式で選抜していく模様を
描いたReality TVでCBS系列で放送される。

これは、昨年Yahoo!とMark Burnettが、Reality TV「The Apprentice」に
おいて、コンテンツと広告の分野で提携し、成功をおさめたことを
受けてのものだと思われる。

「The Apprentice 」は、かの不動産王Donald Trumpをチェアマンに、
10数名の志願者たちが毎週勝ち残りをかけて様々な課題に挑み、
最終的に勝ち残った者がトランプのapprentice(弟子)として、
Trumpの関連会社の経営権+数千万円のサラリーを得ることができる
というTV番組で、毎回高い視聴率を記録する超人気番組である。

志願者たちに課される課題は、いわゆるビジネススクールのケース
スタディ方式で、毎回Pepsi、Levi's、Dove、Nestleなどの企業を取り上げ、
プロモーション戦略の立案・新商品開発・セールスなどを行う。

制作会社のMark Burnettは、番組内で取り上げられる企業に対して
Product Placement feeとして広告料を徴収する一方で、
Yahoo!と提携して「Product Placement+ネット広告」という形で
パッケージ化して売り出したところ、これが大きな反響を呼んだ。

例えば、Levi'sが取り上げられた回では、
番組の最後に
「今回取り上げられたジーンズを見たかったら、Yahoo!ショッピングの
サイトにアクセスして"Apprentice Jeans"と検索してみてください」
という告知がなされる。

一方、Yahoo!のトップページでは、Yahoo!ショッピングへのリンクが張られ
番組内で志願者達が制作したLevi'sのカタログとジーンズが手に入る
JCPenneyのサイトへと誘導される仕組みになっている。

その後数週間、JCPenneyのサイトは80%増えたという。


Product Placementでブランドの刷り込みを行いつつ、
ネット広告で実利を取る、という戦略ですね。
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Burger KingのViral Campaign

「服従ニワトリ」をはじめViral Campaignを得意とするBurger King。

今回はブレックファーストメニューのプロモーションとして
オンラインゲームサイトneedforfeed.com.を開設。

ページの右下にある「Click Here to LOOK BUSY」を
クリックするとエクセルのシートが表示され、
仕事をしているように見せかけることができるほか、
カスタマイズ機能として、ゲームに登場するキャラクターに
自分の同僚の写真をアップロードして楽しむことができます。

McDonald'sがエスタブリッシュなイメージなのに対し、
Burger Kingは遊びゴコロがあって、ターゲットとしている
若者の心を見事に掴んでいる気がします。
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2005年05月02日

AppleのPR事例で学ぶLong tail 論

・Apple PR, Catch a Tiger by the Head.../Media Guerrilla

Apple Computerの新OS「Tiger」が先日リリースされたが、
彼らのPR手法は、トップダウン型の商品PR、つまり
事前に大手マスメディアに対して製品の試供品を配布する
という極めてオーソドックスなものだった。

しかし、Appleのカルト的とも言える顧客層を考えれば
インフルエンサー達を対象としたマーケティング活動を
展開すべきではなかったか。

この製品の帰結点として、Long Tail論※におけるニュースカーブの
”Tail”の部分で話題にこそなれどインフルエンサーを起点とした
プロダクトリリースにおけるインパクトはさして与えられないだろう、
と述べている。


※インターネットの登場によって、情報・モノが流通する方法に
変化が訪れていることを示唆した「Long Tail」論。

Long Tail論とは要するに2割の商品が8割の売上げになる
といういわゆる80対20の法則から、フラットにモノと情報が流通
するようになってきているという話です。

マーケティング・PRに関わる人間としては
面白いトピックだと思うので、興味がある方は
掘り下げてみてください。

参考:
・The Long Tail /Chris Anderson(Long Tail論の提唱者)

・Long Tailとマスコミュニケーション全盛時代の終焉/ネットは新聞を殺すのかblog

・Long Tail:ビジネスモデルの基本形とは?/渡辺聡・情報化社会の航海図

・「The Long Tail(ロングテイル/ロングテール)」に関するメモ/小林Scrap Book Heartlogic


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ブロガーリレイションズ

・Blogger Relations Practice Launched By Internet Pioneers Issue Dynamics/Issue Dynamics,Inc

4月26日、ワシントンDCに本社を置くパブリックアフェアーズとインターネットの
コンサルティング会社Issue Dynamics Inc.(IDI)は、新サービス
「Blogger Relations」をスタートした。

サービスの概要:
 1)ブログモニタリングサービス
 2)ブロガーとのリレイション構築
 3)ブログ構築
 4)ブログ戦略の立案
 5)ブログ広告

クライアントには、Fortune 50企業、通商団体、政党などが含まれるという。
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Richard BransonとYahoo!がビジネスコンテスト開催


・Yahoo! THINK BIG

Virgin Atlantic会長のRichard BransonとYahoo!がタイアップして
「Think Big Contest」と題したビジネスコンテストを開催。

このコンテストに優勝することによって
自社のビジネスがベネフィットを享受するか、という理由を
500文字で明記してエッセイを送り、優勝すると1,000万ドル分の
無料広告をYahoo!ネットワークに掲載することができる。
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Googleがブランド広告を試験的に開始

・Google Launches Non-contextual CPM-based Ad Service/Adrants
・Google starts to reach for a bigger ad market/National Tribune

「クリック課金型のTEXT広告」を長らく採用してきたGoogleが
いわゆるブランディング広告と呼ばれるcpm方式のグラフィック/
アニメーション広告を試験的にスタート

広告主は、どこに広告を露出するか、どのような支払い方式にするか、
どのような露出をするか、コントロールができるようになる。
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Wendy's のクライシス・コミュニケーションズ

今年3月、カリフォルニア州のサンノゼにあるWendy'sで、
ビーフチリのカップの中に人間の指が混入していた事件が発生した。

事件発生後、当初はこの事件をからかうような悪意ある報道が
相次いだものの、Wendy'sが適切な危機管理対策を採った結果、
悪意ある報道は鎮火。逆にWendy'sの危機管理姿勢を賞賛する
論調が増えてきている、というクライシスコミュニケーションの模範例。


■事件経過
・CSI: Wendy's Restaurants/The New York Times

■Wendy'sの危機管理
・Wendy's Gets a Break, but Still Has Work Ahead of It/The New York Times
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PRスタントの面白い例

・Opera Boss Makes Good On Pledge To Swim Atlantic/techsmec.com

インターネットブラウザOperaのCEO、Jon S. von Tetzchneratが
PRの話題作りとして冗談半分に
「新製品のOpera 8が発売開始4日以内に100万ダウンロードを
超えたら、本社のあるノルウェーからアメリカまで泳ぐ」と公約したところ
瞬く間にネットユーザーの間で話題となり、100万ダウンロードを本当に
実現してしまったから大変。

話のオチとしては、とりあえずPR担当者と一緒に海に入ったものの
PR担当者が溺れてしまい、彼を救助しなければならないハメに。
アメリカまでの遠泳も中止になったとのこと。

多くの媒体で取り上げられ、格好のPR素材となったようです。
posted by Yahnny at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング・PR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

PR実務担当者とマーケターが分かり合えない理由

マーケターとPR担当者が分かり合えない理由は
広告・販促・イベントという、「メディアをコントロールする」ことに重きを
置くマーケターと、「メディアをコントロールできない」環境下にある
PR担当者では行動特性が異なるからだ、というレポート。

統合的なコミュニケーションを行うためには、お互いの行動特性の
思考の違いをしっかり認識することが大事、とのこと。

・Marketers v. Counselors: Never-ending Misunderstanding(PDF資料)
posted by Yahnny at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング・PR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする