2004年09月11日

"The Apprentice"に学ぶプロフェッショナリズム

TV番組"The Apprentice"のセカンドシーズンがNBCで始まった。この番組は、かの不動産王ドナルド・トランプをチェアマンに、10数名のキャンディデート(志願者)たちが毎週勝ち残りをかけて様々な課題に挑み、最終的に勝ち残ったキャンディデートがトランプのapprentice(弟子)として、彼の関連会社の経営権+数千万円のサラリーを得ることができる、というアメリカ版「マネーの虎」である。

そして、敗れ去ったキャンディデートは、トランプに「You are fired!」と言われクビを宣告されるのだが、これは一時期流行語にもなった。

今まで話題になっていながら一度も見たことがなく(ファーストシーズン放映時は自宅にテレビが無かった)今回初めて見たのだが、めちゃくちゃ面白かった。

とにかく、トランプの表情・発言に凄味があるのである。キャンディデート達の発言に対して、論理的に矛盾していたり、発言に一貫性がなかったりすると、顔色一つ変えずとことん突っ込む。

一方、キャンディデート達も生き残りをかけて必死である。「自分がリーダーだったら、誰をクビにするか」という質問に対して例えば、あるアプリカントは「Andyはクリエイティビティーはあるが、自分に自信を持っていない点で精神的にプロフェッショナルではない」と言い、それを言われたキャンディデートも、如何に自分が有能であるかという点をアピールしつつ「自分に自信を持っている」ことを強調し反論する。ビビったら負けですよ。

一見「マネーの虎」を想起させるが、キャンディデート達は、自分で会社を経営し成功させている人や、ウォール街でインベストメントバンカーとして20年のキャリアを持つ女性など、みな超優秀かつインテリジェント。みなとにかく頭の回転が速く、トランプの詰問にも動じない。「マネーの虎」は、人生にドロップアウトしてしまった人が、泣き落としで情に訴えてマネーゲット!みたいなイメージが俺にはあるが、自分がビジネスマンとして精神的・技術的に真のプロフェッショナルであることを試される"The Apprentice"では全くそんなの通用しないだろうな。

まさにガチンコ勝負である。(ガチンコ、という言葉を今さら使うのも相当恥ずかしいのだが、この表現が一番適合すると思う)

これはビデオに撮って、日本で働いている友達に見せてあげたいね。すごく良い刺激になると思うよ。
posted by Yahnny at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | つぶやき・毒舌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これ、以前に日本で紹介されてたのを見た。
こっちの単発的なものと違うし、少なくとも風俗店やりたいとか焼き鳥屋やりたいとかいう日本の番組より理性的な気がするね。
ウェブサイト読んで、チェックしてみます。

Posted by りゅういち at 2004年09月13日 00:51
DVDや関連グッズも販売されているみたい。

http://www.shopnbc.com/depts/?ciid=&deptid=2917&storeid=2

ぶっちゃけTシャツとか欲しいかも。

おそらくミッドタウンのNBCショップで買えるはず。りゅういちがNYに来たとき一緒に覗いてみよう。
Posted by Yahnny at 2004年09月13日 12:57
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