2004年09月10日

新しいルームメイトはダメ人間

8月末で俺の嫌いだったカメルン人のルームメイトが母国に帰り(“カメルン滞在記”終了)、9月から新しいルームメイトが来た。年齢は25〜26歳ぐらいだろうか、日本人男性である。


で、これがまた、思いっきりダメ人間なのである。



ちなみに「ダメ人間」というのは俺の中である種ホメ言葉である。


職業は本人曰く「ミュージシャン」らしいのだが、ずっと家にこもっては、一日中テクノ系の音楽をちゃかちゃか流したり、ギターを弾いたり。。

そんなわけで、9月1日から引越してきたにも関わらず、引越し作業に一週間以上かかってる。つーか、未だに引越し作業終わってません!みたいな。

たまにパソコンを開いているかと思ったら、「2ちゃんねる」を見てた(笑)

あるときは、俺が「風邪で寝込んで15時間も寝ちゃいましたよ」と言ったら、彼は「偶然ですね。俺も昨日の午前3時から15時間寝ちゃいましたよ」と、自慢げに言っていた。お前は風邪引いてねーだろ!みたいな(笑)

元はボストンのカレッジを出て、それからシカゴに2年半滞在後、今回ニューヨークに来たらしいのだが、とっくにビザは切れている。いわゆる「不法滞在」というやつである。俺が「大丈夫なんすか?」って聞いたら、「大丈夫っすよ。帰国したら戻って来れないですけどね。そういえば、もう何年も帰ってないなぁ、ははは」ってさわやかな顔で言ってた。

定職にも就いていないような感じだし、どうやって暮らしているんだコイツは?って感じである。


で、最初の話に戻って、彼をホメ言葉としての「ダメ人間」だと思う所以は、その「潔さ」である。ひたすら一人で家にこもって音楽三昧、というのは客観的に見れば悲壮感&隔世感たっぷりだが、彼はいつも楽しそうなのである。彼は音楽が好きで好きで仕方がないんだろうな。


俺はそこまで一つのことにのめり込んだことがないし、いちおうサラリーマン根性から世間体なども気にするので、彼のその潔さには、ちょっと羨ましく思ったりもしてしまう。


寺山修司は、かつて著書の中で

「人は誰でも、一生の内に一度位は「詩人」になるものだ。だが、大抵は「詩人」であることを止めたときから自分本来の人生を生きはじめる。そして、かつて詩を書いた少年時代や少女時代に憎悪と郷愁を感じながら、たくましい生活者の地歩を固めていくのである。」

と言っていたが、彼は未だに「詩人」なんでしょう。


つーか、傍目から見れば「ただのプータロー」なのかもしれないけど。こういう人こそ大物に化ける可能性あるんじゃない?なんて思ってしまう。



もちろん俺はまだ彼の事を殆ど知らないわけで、本当は業界で名の通った有名人だったりして・・・なわけないか。

でも、こういう人は今まで俺の回りに居なかったので、今後注目してウォッチしたいと思います。続報を待て。チェケラ!
posted by Yahnny at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき・毒舌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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