これが非常に良かった。
野村ノート
初版は2005年10月と、2年近く前なのですが
雑誌「Think!」の最新号特集「キャリアアップ勉強法」で
(某セミナーに参加したら定期購読の特典が付いてきた)
お勧め書籍として挙げられていたので
気になって買って読んだ次第。
最初、野村監督の半生と彼の野球理論を
綴った本だと思ってたのですが、実際は
組織論・マネジメント論が中心です。
目次彼は冒頭でインドのヒンズー教の教えから
1章 意識改革で組織は変わる
2章 管理、指導は経験がベースとなる
3章 指揮官の最初の仕事は戦力分析にある
4章 才能は学から生まれる
5章 中心なき組織は機能しない
6章 組織はリーダーの力量以上には伸びない
7章 指揮官の重要な仕事は人づくりである
8章 人間学のない者に指導者の資格なし
終章
下記のような言葉を引用しています。
心が変われば態度が変わる
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる
彼が考えるマネジメントの本質とはまさにこのことで、
個々の選手・チームが常に安定した成績を残し、
「強い」組織を作るためには、表面的なテクニック論ではなく、
物事の考え方や意識、日々の生活習慣・態度に至るまで
「原理原則」を選手に意識付け・徹底させることが
重要だと説いています。
そして、
ヤクルト・阪神という(監督就任時)弱小チームにおいて、
彼が如何にして選手の意識改革を行ったのか、具体的な
エピソードを交えながら詳しく描かれています。
テレビでのインタビューなどを見ていると
ひねくれたオジサンみたいな印象を受けますが
ちょっと見方が変わりました。
野村監督が、これからどのようにして
楽天を強い組織に育てるのか。。楽しみです。