何のことはない、巷にまつわる都市伝説を集めた所謂「トンデモ本」の
類なのですが、都市伝説も「クチコミ」の一種と考えると、また違った
見方ができて面白いです。
例えば、都市伝説で有名な「口裂け女」が広まったのは、
当時、
・受験戦争が激化していた
(母親が塾に行きたがる子供をあきらめさせるため口裂け女の話をでっちあげた)
・転勤族が急速に増加していた
(噂が伝播するスピードに拍車をかけた)
・美容整形が登場間もない時期だった
(当時ネガティブなイメージが強く、美容整形に失敗した女という話に信憑性を持たせた)
などなど、その当時の社会背景とうまく絡み合って
都市伝説が伝播していることがわかります(ホントか?)
そのほかにも、例えば、
・カップヌードルは浅間山荘事件で警察官に寄付したことが
きっかけでブレイクした
(生中継で警察官がカップヌードルを食べてる模様が映ったため)
・ティラミスは仕入れ元の有名商社が発注を間違えて大量発注してしまい
OLに無料で配布したところクチコミで流行した
・ミルキーには5,000万分の1の確率で「パパの味」が混ざっている
など、なかには?な話もありますが、PRのヒントになりそうな
ネタが転がってます。
この本、いまかなり売れているそうな。
簡単に読めるし、GWお暇な方はご覧になってはいかがでしょうか。
↓ ↓ ↓
ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第
学校の怪談とかもそうですよね。
なぜ人は人に喋りたくなるのか、という根源的な部分で参考になりますね。
コメントありがとうございます。
河野さんのエントリで
「「これが私の生きる道」に学ぶBuzzの起こし方」
http://wom.groups.vox.com/library/post/6a00b8ea071b461bc000d414260421685e.html
というのがありましたが、仰るとおりで
クチコミというのはネットだからどうこう、という話ではなく、
昔からある「噂」とかも立派なクチコミなんですよね。
個人的には、
クチコミとして広まった都市伝説やオカルトには
「身近⇔未知」
のバランス感がうまく取れているものが多い気がします。
・「身近」でありそう、だから人に話したくなる、
(トイレの花子さんみたいな)
・「未知」で真実は誰も知らない、だから議論を呼び、人に話したくなる(UFOとかネッシーみたいな)
この辺はもう少し突き詰めて考えてみたいなと思ってます。