2005年05月02日

ブログコンサルタントSteve Rubel氏インタビュー

PR会社CooperKatzにて、企業へのブログ導入コンサルティング
を行っているSteve Rubel氏のインタビュー

Interview: Steve Rubel/The Red Couch

以下、ポイントだけ紹介。

1)CooperKatz社のクライアントへのブログ導入事例:

1:Association of National Advertisers (ANA)

 ・ANA概要:
  −全国広告主協会。主にP&G、Sears、Disneyといった
   フォーチュン500企業により構成される通商団体。

 ・内容:
  −ANA CEOのBob Liodiceにブログをスタートさせ、CooperKatz社は
   メディアに対してプレスリリースを送付。これをNew York Timesが
   好意的に取り上げたことを契機に、以来、メディアは定期的に
   Liodiceのブログを訪問し、彼の発言をレポートするようになった。

 ・ポイント:
  −Cooper Katz社は、クライアントの門番(gatekeeper)として
   メディアとの間に介入することはせず、直接クライアントと
   メディアを対話させることを促した。
  −これは、クライアントの門番として介入することによってフィーを稼ぐ
   伝統的なPR会社のやり方とは完全に異なる方法だ。
  −意図的に身を引くことによって、PR業務をより効率化させている。
  −なぜなら、CooperKatz社は従業員20名の中規模PR会社だが、
   クライアントサービスに6〜10人の人員を割くことなく、
   世界中のクライアントに対応することができるからだ。

2:WeatherBug

 ・WeatherBug社概要:
  −天気予報のソフトウェア販売。本社はMaryland州。
   約2,000万人の顧客を抱えている。高い信頼と実績を誇り、
   National Weather Service(気象庁)は気象調査データの
   監査を委託している。しかし、WeatherBugの親会社
   AWS Convergence Technologiesが別の会社と提携した際、
   顧客からスパイウェアに感染したとクレームが殺到し、
   評判を落とす危機に直面していた。

 ・内容:
  −まず最初に「GroundHogDay」と言うGroundhog(ウッドチャック:
   草食性のモルモット)の様子を面白おかしくリポートするイベント
   ブログを立ち上げた。

   その後、ハリケーンの情報共有ブログをスタートし、
   再びメディアに取り上げられるようになった。

   信頼を回復する契機となったのはWeatherBug社の
   chief privacy officerがカスタマーサポートに届いたあらゆる質問に
   答える「blog.weatherbug.com」を開設したことである。

   以来、WeatherBug社はかつての信頼を取り戻し、
   多くの著名なブロガー達から好意的に思われている。

 ・ポイント:
  −ブログのメリットは顧客と直接対話ができることである。
   不満を持っている顧客との対話を避けず、直接向かい合うことによって
   逆に信頼を得ることができた。

2)CooperKatz社の新サービス

CooperKatz社では、既存クライアントと新規顧客向けに
新たな新商品を開発している。

1:危機管理ツール「lockbox」

 −クライアントに危機が発生した際に使われる「安全装置」ブログ。
  クライアントに起こりうる危機を予期し、誰がスポークスパーソンになるのか、
  発言するべきポイント、想定される質問などを事前に押さえ、
  実際に危機に直面した際に、即座に直接の利害関係者と対話する
  ことができるようにするサービス。

2:ブログモニタリングサービス「blogwatch」

 −CooperKatz社のジュニアチームメンバーが
  クライアント、クライアントの製品・市場について
  デイリーで様々なブログをモニタリング。ブログの
  記事内容に応じて、クライアントリスクを診断する。

 −クライアントにとっては安価で役に立つサービスであり、
  CooperKatz社にとっても利益率の高い事業である。
posted by Yahnny at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング・PR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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