を行っているSteve Rubel氏のインタビュー
・Interview: Steve Rubel/The Red Couch
以下、ポイントだけ紹介。
1)CooperKatz社のクライアントへのブログ導入事例:
1:Association of National Advertisers (ANA)
・ANA概要:
−全国広告主協会。主にP&G、Sears、Disneyといった
フォーチュン500企業により構成される通商団体。
・内容:
−ANA CEOのBob Liodiceにブログをスタートさせ、CooperKatz社は
メディアに対してプレスリリースを送付。これをNew York Timesが
好意的に取り上げたことを契機に、以来、メディアは定期的に
Liodiceのブログを訪問し、彼の発言をレポートするようになった。
・ポイント:
−Cooper Katz社は、クライアントの門番(gatekeeper)として
メディアとの間に介入することはせず、直接クライアントと
メディアを対話させることを促した。
−これは、クライアントの門番として介入することによってフィーを稼ぐ
伝統的なPR会社のやり方とは完全に異なる方法だ。
−意図的に身を引くことによって、PR業務をより効率化させている。
−なぜなら、CooperKatz社は従業員20名の中規模PR会社だが、
クライアントサービスに6〜10人の人員を割くことなく、
世界中のクライアントに対応することができるからだ。
2:WeatherBug
・WeatherBug社概要:
−天気予報のソフトウェア販売。本社はMaryland州。
約2,000万人の顧客を抱えている。高い信頼と実績を誇り、
National Weather Service(気象庁)は気象調査データの
監査を委託している。しかし、WeatherBugの親会社
AWS Convergence Technologiesが別の会社と提携した際、
顧客からスパイウェアに感染したとクレームが殺到し、
評判を落とす危機に直面していた。
・内容:
−まず最初に「GroundHogDay」と言うGroundhog(ウッドチャック:
草食性のモルモット)の様子を面白おかしくリポートするイベント
ブログを立ち上げた。
その後、ハリケーンの情報共有ブログをスタートし、
再びメディアに取り上げられるようになった。
信頼を回復する契機となったのはWeatherBug社の
chief privacy officerがカスタマーサポートに届いたあらゆる質問に
答える「blog.weatherbug.com」を開設したことである。
以来、WeatherBug社はかつての信頼を取り戻し、
多くの著名なブロガー達から好意的に思われている。
・ポイント:
−ブログのメリットは顧客と直接対話ができることである。
不満を持っている顧客との対話を避けず、直接向かい合うことによって
逆に信頼を得ることができた。
2)CooperKatz社の新サービス
CooperKatz社では、既存クライアントと新規顧客向けに
新たな新商品を開発している。
1:危機管理ツール「lockbox」
−クライアントに危機が発生した際に使われる「安全装置」ブログ。
クライアントに起こりうる危機を予期し、誰がスポークスパーソンになるのか、
発言するべきポイント、想定される質問などを事前に押さえ、
実際に危機に直面した際に、即座に直接の利害関係者と対話する
ことができるようにするサービス。
2:ブログモニタリングサービス「blogwatch」
−CooperKatz社のジュニアチームメンバーが
クライアント、クライアントの製品・市場について
デイリーで様々なブログをモニタリング。ブログの
記事内容に応じて、クライアントリスクを診断する。
−クライアントにとっては安価で役に立つサービスであり、
CooperKatz社にとっても利益率の高い事業である。