企業ブログが普及している一方で、その導入方法は
大きく3通りあるという。
1つはボトムアップアプローチ。これは有機的、あるいは
企業側からの要望に応じてスタートするケース。
基本的にはこのやり方が一番うまくいく。
有名な例では、MicrosoftやSunなどが挙げられる。
ボトムアップアプローチでは、検閲無しで従業員が思い思いに
率直な意見を述べることができるため、面白い。
反面、非常にリスキーでもある。うまくやれば、ボトムアップブログ
は企業を変えることができる。
2つ目はトップダウンアプローチ。大半の企業ブログはトップダウン
アプローチでスタートしているケースが多い。経営者、マーケティング
担当者、人事担当者などからのインプットを元に綿密なブログ戦略を立て
運営していくやり方だ。そこでは、どんなテーマで、いつ、どこで、誰が
ブログを書くかまで決められる。有名な例では、殆どの大手メディア企業、
GM、Ciscoなど。
そして、3つ目として、トップダウンとボトムダウンの中間に
位置づけられる「ハイブリッドアプローチ」は
企業側がトップダウンアプローチを取りつつも、同時にボトムアップ
ブログを奨励する、というものである。特筆すべき例としては
Yahoo!がある。彼らは、Voce Communicationsにより手がけられた
戦略的コミュニケーションツールとしての企業ブログを持ちつつ、
同時にボトムアップブログとして、Jeremy Zawodnyのような有名な
ブロガーを抱えている。
Micro PersuasionのSteve Rubel氏は、大企業に対して
ブログ導入コンサルティングを行っているが、
実質大半の企業がトップダウンアプローチを執っている。
しかし、理想的には「ハイブリッドアプローチ」が望ましいという。
ハイブリッドアプローチを執る企業に対しては、Rubel氏は
選別された企業内グループの社員に対して、企業戦略の
一環としてブログを書くように指導する一方で、既に
自分の意見を表現するためにブログを利用している社員を
レバレッジさせる方法を見つけ出すという。
ソース:Bottom Up vs. Top Down Corporate Blogging(Micro Persuasion)