2005年03月25日

アメリカではメディア企業の解体がブーム?

ちょっと古いですが、3月17日のBusiness Week誌によると
Viacom, Disney, Liberty Mediaなど複合メディア大手が
次々とグループ企業の分離・解体に着手しているという。

例えばViacomでは、3月16日に、CBS、Infinity Broadcasting、
Viacom Outdoorからなる企業群と、MTVをはじめとしたケーブル局、
Paramount studioなどからなる企業群に分割することを発表した。

Viacom発表の前日、3月15日にはLiberty Mediaが、ケーブル局
Discovery Communicationsとハリウッドの番組制作・編集会社
Ascent Mediaの株式の50%を分離・独立する計画を発表。

2月25日には、Walt DisneyがアイスホッケーチームMighty Ducks
を60億ドルで売却。これは昨年11月の子供服チェーンChildren's Place
による米DisneyStore買収に続く流れである。

このトレンドについて、
UCLA Anderson School のGigi Johnson氏は

"There was a time when size mattered more than consistency, but it turns out it's hard for investors to decipher these companies and assess their business risks on their own. If you are buying Viacom today, you're buying an overly diversified media company, one in almost every sector of the industry's future."

とコメントしている。

つまり、昔はグループとしての一貫性よりも企業規模が重要だったが、
投資家が投資を行うにあたり、多様化・肥大化した企業郡に関する
業績・リスクなどをまとめて評価するのが困難であるために、マーケット
から敬遠されてしまっている、という背景があるようだ。

メディアの統合・合併の元々の契機となったのは
2000年のTime WarnerのAOLへの売却であるが
マーケットで酷評され、(Steve Caseに代わって)
新たに就任したCEOがWarner Music Groupや
Comedy Central の株式50%、2つのアトランタにある
スポーツチームなど、50億ドル分の資産を売却している。

ソース:Media: Breaking Up Is Easy To Do(BusinessWeek)
posted by Yahnny at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング・PR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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