2005年03月14日

ブログ全盛時代におけるPRの役割:第二回

先日ご紹介したSilicon Valley WatcherのTom Foremski氏による
「ブログ全盛時代におけるPRの役割について」のエントリ、第二回。
(第一回はこちら)

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PartII: If a Blogger Blogs in the Blogosphere…


第一回のエントリで述べたように、これまでのトラディショナルな方法では
分散したメディアに対応することはできない。誰もがブロガーになることが
できるため、既存のマスメディアに対応するのと同じ方法でブロガーに
対応するには人数が多すぎるのである。

それでは、PR会社の人間が無秩序なブログ世界に影響力を行使できない
とすれば、彼らに残されている役割は何があるのだろう?

そう、新しいコミュニケーション、新しいメソッド、新しい手順で対応していく
しかないのである。しかし、ブログやWikiのような新たなメディアツールを
ビジネスの場において最適利用する方法に関して、まだ我々が知らない
ことが多すぎる。(いまようやく新しいルールが形成されつつあり、それが
私たちの興味を惹き付けてやまない理由なのだろうけれども)

■ゾンビ・メディア

メディアテクノロジーは既存のメディアを変えようとしている。今後、
印刷出版物は無くなりはしないだろうが、今やゾンビ状態である
・・・つまり、メディア企業は完全に死んではいないが、完全に生きて
いるわけでもなく、千鳥足でふらふら歩き続けている状態である。
多くの印刷出版物は今日の変革期に現われるであろう、ニュー
メディアの領域においては生き残ることはできないだろう。

そう、ブログは力強い、けれどもコントロール不可能な、メディアの野獣である。
・・・やりたいことをやり、混乱を引き起こす。しかし、一個人のブログで何か
言ったからといって、他のブロガーがそれに呼応するのだろうか?

それはブロガーが築いた読者との関係性、つまり、「ブランド」経験、信頼性
に拠るところが大きい。これに関しては、BusinessWeekやCNETら既存の
メディアが日々のやってきた活動と何ら変わりは無い。メディアブランドを
築くのには時間がかかる

■CNETの10年以上にわたる激戦

昨夏、News.comのCEO、Shelby Bonnieと会ったとき、彼はこう述べた。
「CNETを10年以上かけて苦労してメディアブランドに築いた後、
メディアブランドとして適切に認められるまでに更に10年は
かかるだろう」

「メディアブランドを築くには長いプロセスを経なければいけないことを
我々は肝に銘じておかなければならない。The New York Timesの
ブランドは10年間では築かれなかった」

個人ブロガーは、既存メディアと同様、メディアブランドを築いていかなく
てはならない。それには時間がかかる。

ブロガーが自らの信頼、メディアブランドを築かない限り、
ネガティブな意見なコメントを述べようがポジティブな意見を
述べようが、殆ど相手にされることはない。

たくさんの勤勉な執筆とレポート活動、それこそが
ブランドを築くための長いプロセスである。

見渡せば、ブログの世界には数多くの経験豊富なジャーナリスト、
編集者達が名を連ねている。

例えばブログ帝国を築き、急速に成長しているGawker Media社の
Om Malik、Dan Gillmor、Chris Nolan、Nick Denton氏ら。
或いは、ブログ集積所ことWeblogs, Incを経営する
John Battelle、Jason Calcanis氏など。

■ハードルを高く

ブログの世界で増えつつあるメディアの「プロ」達が
全体の質・レベルを向上させるだろう。

なぜから読者の注目を集めるための競争は日に日に
激しさを増しえており、それに伴い論説レベルも高くなる
からだ。

ブログブランドを築き、今後ますます騒々しくなるメディア模様
の中で主要なリーダーシップを築くことは、個人にとっては
難しくなっていくだろう。ブログは今後、(個人ではなく)
グループブログになり、体裁の整ったオンラインニュースマガジン
になっていくような、統合のプロセスを経験することになるだろう。

そして、あらゆる領域において、Internet 2.0ニュースマガジンが
濫立し、メディアの世界的な氾濫につながるだろう。

PR会社の人間は、その統合により結果的に、既存のPR手法
を適用しやすくなるだろう。
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ソース:PartII: If a Blogger Blogs in the Blogosphere…
posted by Yahnny at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング・PR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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