オンライン広告が“口コミ”ツールとして急速に
発展してきているという。
eメールやテキストメッセージを使って
ユーザー間で情報をシェアしやすいことが
その最も大きな理由である。
昨今で一番成功した口コミキャンペーンとしては
バーガーキングによる「Subservient Chicken」(服従ニワトリ)
サイトが有名である。サイトではニワトリの着ぐるみを着た人が
現われ、ユーザーがサイト上にタイプした命令に応じる、
というもので2004年4月にサイト開設以来、13万9千人の
ユニークユーザーを集めた。
また、ペーパータオル"Brawny"を製造するメーカーGeorgia-Pacific社では
25歳〜54歳の女性を誘引するツールとして口コミを利用している。
彼らのサイトでは、強いけれども繊細な"Brawny Man"がサイトを訪れた
ユーザーに対して“今日は綺麗だね”などといった褒め言葉を送ってくれる
"Innocent Escapes"と題されたビデオを公開している。
それからスナック菓子"Doritos"を製造するFrito-Layでは
口コミに敏感なティーンエージャーと25歳までの若年層を対象とし、
テキストメッセージとオンラインを融合させたキャンペーンを
開始した。
まず最初に彼らは"inNw"というテキストと"46691"という
数字、そしてサイトアドレスが描かれた謎めいたビルボード
(交通広告)を掲示し、ユーザーが携帯を通してテキスト
メッセージを送信するとDoritosから
「"inNw"は何の意味だ?」と挑発するメッセージを受け取る。
そうすることにより、ユーザーは自動的に
キャンペーンに巻き込まれる、という仕組みである。
口コミキャンペーンが市民権を得るにともない、ニューヨークでは
「this weeek's Viral Awards」(今週の口コミ大賞)という
前述の"Subservient Chicken"など最も奇怪で変な広告作品を
表彰するイベントも開催されるようになった。
イベントのホストを務めた参加者の一人は
「粗雑で、インパクト重視の広告は今後も増えていくだろう」
と語っている。
元記事
Y:口コミキャンペーンは今後もブーム的な形で加速していくと
思いますが、口コミ効果が実際の集客増、売り上げ増にどれだけ
貢献するのか、という点が今後の焦点になりそうです。